本はそのまま海外で売れます

和書は翻訳せずにそのまま海外Amazonで売れます

売れ筋商品になると、月間350~500冊、年間で4,000~6,000冊程度の市場規模があります。

(画像:Amazon.comで「Japan import books」と検索した結果画面)

そして、弊社が特に得意としているのが、「書籍」のAmazon越境ECです。代表が元出版社の編集・販売担当のため、Amazonを活用した販売企画を長らく行っており、

  • 商品画像の選定
  • 売れる商品紹介コンテンツ(A+)の制作
  • Amazon Vendor/Seller Centralを活用した広告の運用
  • ダウンロード付録追加による販促
  • インフルエンサーコラボによる販促

などさまざまな販促プランを実施してきた経歴があります。越境ECにおいても豊富な知見で販売数を伸ばすことが可能なため、ぜひ弊社を貴社商品の卸先としてご検討ください

日本語でも売れるのか?

出版社の特販課や海外事業部の方であれば、エージェンシーに翻訳ライツを売りに出されている方も多いと思います。代表的なところで、大手取次のエージェントサービスや、大手版権エージェンシーなどです。

文字ベースの書籍(ビジネス書など)であれば、仮に日本語のまま海外で売られたとして、海外消費者のほとんどは日本語を読むことができません。そのため、エージェント会社にライツを販売してもらい、興味をもった各国の出版社に翻訳編集してもらい、言語のローカライズまでやってもらう方法が現実的です(そして書籍の版元に前金(アドバンス)が利益として入る)。

ただし、視覚ベースの書籍の場合、このようなプロセスが不要になります。視覚ベースの書籍とは、

  • 映画やゲームなどのイラストブック
  • 美術書、画集・作品集
  • 建築書
  • 生活・趣味の実用書(料理のレシピやハンドメイド、ファッションなど)
  • イラストレーター向け参考書
  • ピアノやギターの楽譜スコア
  • 雑貨本(塗り絵や飛び出す絵本、スクラッチなど)

などが挙げられます。

また、「日本語の学習参考書」はそのまま海外で売れており、一定の市場があります。海外には日本語の学習者が385万人*おり、当然現地の書店では手に入らないケースが多いため、Amazonを利用しているようです。*2018年度 海外日本語教育機関調査(https://www.jpf.go.jp/j/project/japanese/survey/result/survey18.html)

また、そのような日本語学習者がリーディングのために、日本のベストセラー書籍日本の古典文学、あるいは馴染みのある名作(『ハリー・ポッター』など)をあえて日本語で読む、といった需要があるようです。また市場は小さいものの、海外赴任などで日本を離れている日本人の現地駐在員からの注文もあります。

上記のように、さまざまなタイプの書籍が現地語に翻訳をされず、日本語のまま購入されているのが実情です。販売しているのは多くの場合Amazonそのものではなく、どこかのルートで商品を手に入れた現地Amazonセラーであったり、あるいは日本人のAmazonセラーであったりします。

現地書店とAmazonドットコムの関係

実店舗で本を買う前にAmazonのレビューをチェックされる

紀伊国屋書店をはじめとする海外の日系書店チェーンの存在からわかるように、世界でも「日本の書籍を買いたい」という市場は多くあります。

現在、世界中で「ショールーミング」「ウェブルーミング」と呼ばれる現象が起きています。これらの言葉は「店舗で商品を見てからAmazonで買う」「Amazonで商品を見つけて店舗に買いに行く」といった行動パターンを意味します。

そして、特に書籍においては「Amazonレビューで評判をチェックしてから買う」という行動が顕著です。書店で見つけた本の評判をAmazonレビューを確認してから買う、あるいは買うのをやめるといった流れです。

このような行動パターンは、他ECモールと比較しても、Amazonユーザーに多く見られます。なぜなら、そもそもAmazonというプラットフォーム自体が、「インターネット書店」として設計・運営されてきた経緯があり、Amazonを信頼し、日頃本を検索・購入しているユーザーが多いためです。つまり、実店舗での販売を促進するためにも、高評価レビューを維持することがとても大切だと言えます。

出版社様によっては、海外展示会(例:ロンドンブックフェア、JAPAN EXPOなど)に積極的に参加し、現地ディーラーに注文をもらっている会社もあるでしょう。彼らの流通ネットワークに乗って、現地書店に在庫が届き、すでに海外で販売実績を持っている進んだ版元さんもあることでしょう。

しかしながら悲しいことに、Amazonレビューが書店販売の足を引っ張ってしまうこともあります。そのため、Amazonの展開も同時並行で進めるのが望ましいと言えます。

高レビューを維持するために、丁寧な運送業者のルートを持つ販売者を

特に書籍で最も多い低評価の原因は、意外なことに「配送品質」によるものです。書籍はプラスチック製品などと比べ傷つきやすいため、「角が潰れている」「破れている」「本全体がヨレている」といった内容に関係ないところに言及されてしまいがちです。

とある書籍の商品レビュー。内容はきわめて高い評価を得ているにも関わらず、★1の評価がトップレビューに来ている。
「傷がついていて信じられない」との内容。低評価レビューは目立つ場所に来る傾向がある。

一般的に、日本の運送会社の配送クオリティは世界基準で見るととても丁寧です。海外では段ボールが投げられたり、カッターで傷つけられたりといったことが多くあります。EMSなど日本郵政提供のサービスを利用すると、海外到着後は現地の郵政に委託することになるため、国ごとで物流の品質が安定しません。そのため、自社物流を持っており配送クオリティが世界標準のクーリエ(FedExやDHL、UPS)を使ったセラーが販売している状態が望ましいです。

特に配送品質の低いセラーが販売を続けていると、レビューの平均値が★★★★★5.0→★★★★☆4.0→★★★★☆3.5→★★★☆☆3.3といった風に、時間の経過とともに低下していく可能性が高いです。一度レビューを書かれてしまうと残ってしまい、異議申し立て機能は存在するものの、Amazonが取り合ってくれることは稀です。

弊社は、お取り扱いさせていただいた商品が「美品」で消費者の手元に届くよう丁寧な梱包作業を行い、書籍についてはすべてクーリエで送っております。ぜひ販売パートナーとしてご活用ください。